小紋型友禅とは
手仕事ゆえのクオリティの高さ、美しさ、そして希少さ。
創業、明治初期…
100年以上に渡り「型友禅」に特化して着物を染めてまいりました。
当時から受け継がれてきた染め方で、一点一点丁寧に手作業で制作しております。
手仕事ゆえのクオリティの高さ、美しさ、そして希少さ。
岩井染工は長年培われてきた経験と感性を生かした、上質な製品作りを目指しております。
型友禅の命は型紙。
数千枚所蔵されている「伊勢型紙」「京型紙」の中から柄を選び、一反一反丁寧に染め上げていきます。
着物を印象づける色。
その色合わせでは感覚と経験を頼りに一色一色「手合わせ」で調整しており、他にはない色を出すように常に意識しています。
型染めの工程
1地張り
7mある友禅板に、染め上がりの模様が歪まないよう生地の縦・横の糸目を見極めて「真っ直ぐ」に張り付けていきます。
生地によって伸縮性の違いなど様々な特性がありすが、どんな生地でも真っ直ぐに張る事が重要となります。
2型付け
型紙を生地の上に置き、防染糊もしくは色糊を乗せコマベラを使い描いていきます。
星と呼ばれる印を合わせていく事で、型紙を次へ次へと送っていきます。
熟練した技術が必要となる工程です。
3色合わせ
防染糊や色糊を合わせる工程です。
色糊は友禅糊に染料を混ぜることで完成します。ただ色といっても明るさや渋さ、濃度の淡い濃い、彩度などありますので、感覚と経験を頼りに一色一色「手合わせ」で調合していきます。
4しごき染
地色を染めるために「しごき染」を行います。
模様が細かければ細かいほど、高度な染色技術が必要とされます。
駒ベラを使用し色糊をしごくように染める事から、「しごき染」と言われています。
5蒸し・水元・乾燥
生地に染料を発色・染着させるために必ず必要となる工程です。
水元は人工的な川と呼ばれる水槽の中で、手作業で余分な糊などを取り除きます。
蒸し・水元が完了したら乾燥させます。
6整理
蒸し・水元で縮んだり、ヨレたりした生地の幅や長さを整える工程です。蒸気を当て整えていきます。
ここまで終えるとやっと正反となりお仕立てが出来る準備が整います。